自主活動グループの広場

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タイトル
歩こう会B 活動紹介
~「高松かるた」散策④~
活動地域
茨城県鹿嶋市
日時
2022年5月11日㈬
グループ名
歩こう会B
グループのメンバー数
4名(男性1・女性3)
活動開始時期
2012年12月
プログラム
ウォーキング
情報
「高松かるた」第4回 佐田地区

風薫るとはこのようなことかと感じながらのウォーキングでした。

 物忌(ものいみ)()の あわれとどめる 弁財天

鹿島神宮には物忌という女の神職が置かれていて、本殿にはこの物忌だけしか入れなかった。親が恋しい7歳ごろから一生結婚もせず奉仕する『神様のお妃』とも言われた。
【神前の亀卜(きぼく)によって選ばれた神官の娘が、神宮への初の奉仕の時、不思議にも今迄清純無垢だった娘が、突然、生理をもよおしてしまいました。いまさら鹿島神宮に参向することもならず、家にも帰れず、自ら佐田池に身を投じてしまいました。】 
村人はこの哀れな娘の身を憐み、その純潔を偲んで御霊を池の中に弁天として祀ったそうです。


 緑濃き 並木の松は 今はなし

かるたによまれているとおり、この並木も池も跡形もありませんが、立派な鳥居と社が語り続けています。

次に移動中 吉祥院というお寺があります。この山門は鹿嶋市指定文化財となっており、本堂はすでになくこの山門の桁式から江戸時代後期の建造物の

ようです。崩れそうで裏からつっかい棒で支えられ、その古さが偲ばれます。

 泣き供養 盆におこなう おっかちゃんやー


【昔々流行り病が、あっという間に広まって、佐田に住んでいた親子三人もこの手立ての無い病にかかり、まずおっかぁが、看病していた(ちゃん)や死んでしまいました。残された娘は頼る人もいなく、泣きながら後を追うように死んでしまいました。その年のお盆に、十王堂に集まった子供たちが、だれも供養する者のいないこの親子の位牌を持って、「おっかぁ・父んやー 死んじゃったーなー アーン アーン」って泣きまねして村を回ったと。不思議なことにあんなにひどかった流行り病が、ぱったりと治まり、子供たちに供養してもらった親子が村を守ってくれたんだと、村の人たちは感謝したと。それから毎年盆の十五日に子供たちが集まって、泣きまねをしながら泣き供養をしていると。この行事を止めると村に不幸が起きて、止められない行事になったそうな。】


 清水くんで 畑仕事は 十王の滝


十王堂からすぐの所にこの読み札はありました。冷たい湧き水を、筧で引いたところがあり、高松の人々は十王の滝と呼び、その水量の多さ、おいしさから、畑に行くときは必ず一升瓶にくんで咽喉を潤したそうです。


 枕石 まつるいにしえ 国神社

()神社()(くにがみしゃ)というので、さぞ立派なお社なのではと、かってに思い込み、簡単な大雑把な地図を頼りに探しました。地元の方に聞いても名前すら知らないと。しかたがないので、出直し次回にとの帰り道に、それはありました。今はめったに人の通らない旧道。こんもりとした林の中でした。


古墳時代 石の棺に死者をとむらった際、その枕として置かれた石がなぜ国神社に祀られたのか、その時代も発掘された場所も謎につつまれたまま、とのことでした。 

遠くにキジの鳴き声、近くにウグイスと、若葉の醸す甘い香りと、新緑の中の、さわやかな道程でした。事前に国神社だけ場所がわからなかったのですが、最後に見つかりうれしかったです。

<2022.5.18 掲載>