自主活動グループの広場
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歩こう会B 活動紹介
~「高松かるた」散策⑦~
茨城県鹿嶋市
2022年11月9日㈬ 茨城県鹿嶋市
歩こう会B
「高松かるた」第7回 国末地区
今回巡る地区で、高松かるたにはないのですが、まずは鹿嶋市内の発掘調査により出土した土器・石器・埴輪・自然遺物を収納した「どきどきセンター」へ寄ることとしました。展示室には、氷河時代のナウマン象の切歯が、北浦湖岸の地層から発見されたと展示されており、まず感嘆の声をあげてしまいました。
次には縄文時代から時代別に展示される土器・石器・土偶等々。細かく分類され、その作業に携わる方々の熱意に感嘆。時間を忘れ見入ってしまいました。
「どきどきセンター」を出て、かるた読み札をさがして、旧住金鹿島製鉄所(現日鉄)櫻花(おうか)公園へ向かいます。
よ 世は移り 飛行基地いま 製鉄所
この地は戦時中、神之池(こうのいけ)海軍航空隊と櫻花(おうか)の神雷部隊が旧高松村(旧住金鹿島製鉄所敷地 現日鉄)、旧息栖村(現神栖市)居切の広大な敷地に神之池海軍航空隊基地があった場所でした。特別特攻機「櫻花」の訓練基地になり、ここで訓練を受けた若者たちが、九州の鹿屋飛行場から太平洋に飛び立ち散っていったのです。
昭和38年鹿島臨海工業地帯造成工事が始まり、製鉄所ができたのです。
へ 平和願う 心のこもる 桜花の碑
櫻花公園は、製鉄所の正門を間にして長く続きます。平成5年、平和を祈る公園として開園され、建碑の「由来碑」は、歴史小説家の山岡宗八氏が書いたもので、奥には掩体壕(えんたいごう)が保存され「櫻花」の復元機も置かれています。
この公園は桜公園として開放されており、春はさくら祭りで賑わいます。桜の木々の合間に、製鉄の工程に使う大きな器具が展示され目を引きます。
「どきどきセンター」で古代からの人間の英知と営みを学び、櫻花公園では戦争の最たる悲劇の一端に触れ、平和の尊さを改めて感じました。
秋も深まりお日和も良く、家々の垣根からこぼれ出る色とりどりの菊を眺めながらの散策、こうしていられる幸せをありがたく思いました。
<2022.11.17 掲載>